ラプソディ・イン・×××

『…アタシ、ダメだったみたい。

ミケに裏切られて、

他に誰もいなかった。

友達はたくさんいるはずだった。

だけど、誰もいなかったの。


今でも部に行けば、

ミケともみんなとも上手くやれてる。

こんなことがあっても、

行けば仲良く笑えてるの。

笑えるでしょ。

けどどれも薄いの。

気づいちゃったの。


みんなアタシを慕ってくれてる。

だけど、心底じゃない。

上辺だけで上手くやれるくらい

どれも薄かった。

ほんとの仲間なんて、いなかった。

やっぱアタシダメみたいだよ…』



ケータイ通して響く

震えた鼻声。

すがるような瞳で、

濡れた頬を拭う。



傷ついたフリアを

なんとか助けたかった。



「遠いんだよ、バカ」

心ん中でつぶやいた。



やべーな、抱きしめてやりたい。


届かない距離がもどかしい。




−−いや、ダメだ。



一度は、

好きになってつき合った女だ。


別れてさ、

関係的に完全に

切り離しきれてはいないけどさ、

それなりに

ふっ切ったんだ。



手を出したら、

ただの腐れ縁になっちまう。