ラプソディ・イン・×××

テキーラは

ギターのイラストを

チラシ全面に大きく入れた。




ジャズ研ステージっつーのは、

10月の学祭期間中、

音楽棟と、棟の表に

特設ステージを設置して、

演奏会を行う。



学生はもちろん、

OBOGたちも出演する。



学祭は、

ジャズ研の一大イベントの

一つだ。



ジャズ系の雑誌の

取材が来るくらい、

このジャズ研のステージは、

注目されている。


毎年満員御礼の人気イベントだ。




ジャズ研の学生たちは、

学祭の準備を始めている。



この空気イイなぁ、

浮足立つ感じだ。




「パソコンで目が疲れた。

ちょっと気分変えてくるわ」


立ち上がってテキーラは

背伸びした。


ギターケースを持って、

オレに目をやった。



「ウォッカ、一緒に行かね?

何か今日浮かない顔してんじゃん。

気分変えようぜ」



以前も

一緒にセッションしようぜって

言いつつ、

結局まだできないでいた。



実は、“テキーラ”ってのは、

オレがこいつに

コッソリつけたあだ名だ。