ラプソディ・イン・×××

「あ、今日は

スミレ来ないんだってさ」


すでに音楽棟に来ていた

ブルームーンのメンバーの

一人(まだ大学生)が、

サックスを手入れしながら

言った。



「え。何で」

聞き返したら、



「ちょっと用あるからだって。

何かスミレに用あった?」


何でもない風にメンバーは、

サックスの手入れを続けた。



「いや…」


早く、

直接話したかったんだけど…。



一応、スミレに

メールだけ送っておくことにした。



校長から、

聞かれた件について、

大丈夫だったのか、って。




しばらくしてから、

スミレから返信があった。



『大丈夫!

何の問題もないから

気にしないで〜(^^)』



明るい文面に、

一先ず少しホッと

胸を撫で下ろした。




「なぁ、ウォッカ、

ちょと見てくれよコレ!」



誰かに呼ばれて

声の方に振り返ったら、

パソコンの前で

難しい顔した男子大学生の一人が

オレを手招きしていた。



その男子大学生の後ろには、

悩ましげに腕を組んで

パソコンをのぞいてる奴もいる。