ラプソディ・イン・×××

サックスに

のめり込んでるオレのことを

わかってくれてると思っていた。


オレが思い上がっていたんだ。




『別れよう』


とフリアは言った。




結果として、

オレはコンテストで

最優秀賞を取ったし、


フリアも

テーピングで乗り切り

チームは優勝した。



結果が良ければ

オールオッケーに

なるわけではなかった。




『友だちに戻ろう』


フリアの一言で、

オレらは終わった。




友だちっていうのが、

どういう距離感でいるものなのか、

わかんなかったけど、


フリアが望むなら、

できるかぎりオレなりの

“友だち”って距離感を

見出だして、

そういう付き合いができればと

思っていた。



恋愛抜きでも

変わらずオレのサックスを

応援してくれて、

ホントに嬉しいと

思っていたから。




だから、こんな風に

フリアに裏切られたことが、

かなりショックだった。



勤め先の生徒との仲を

疑われたら、

スミレがどんな迷惑を被るか。


頭の良いフリアが。

わからないはずないのに。