ラプソディ・イン・×××

フリアの視線は、

オレの顔面の皮膚を

なぞるように詮索する。



「そりゃ、

一緒にライブしたりするからな」



フリアの目力から

逸らした視線の端に、

バラが植えられていた。



日岡が植え替えたバラだ。


図書館のそばの花壇に

植え替えたって言ってた。


随分と数は減ったみたいだけど。

枝や葉がかなり刈り込まれてて

かなりみすぼらしい見た目に

なってる。


うちの庭に植え替えた

ブルームーンも

似たような姿だけど。


ふと、

バラに意識を奪われていたら、



「それ以上に

仲良いんじゃないの」



切り込んでくるような

フリアの声に、

再び視線をフリアに戻した。



「何を根拠にそんなこと…」



「前さ、アタシが

ウォッカを屋上に

閉め出したとき、

鍵開けたの

あの女だったよね」



「は?」


見てたのか?


あの時、

フリアはオレを閉め出したまま、

帰ってなかったってことか…?