悲しい空

中学三年になった。
今日から最上級生とゆう自覚がない。

肩より下、鎖骨より上の中途半端な髪の毛を
ヘアアイロンで伸ばす。
朝は嫌い。何かが始まるから。
それでも学校に行かないと親がうるさい。

制服のセーラーを着て、入学式の前の日に
切って短くなったスカートを履いて
一階のリビングへ顔を洗いにいく。

「おはよー。今日は遅いなぁ。お母さん今から仕事やからちゃんと学校いくんやで?」

わかったよーはいはい。

いつものように適当にあしらって
リビングを出る。
まっすぐ進むと玄関だ。
ドアを開くと眩しい朝日
目を細めて自転車にまたぐ。