偽りの友達。

「あの‥あんまりあたしと居ない方がいいよ‥。安藤まで皆に悪く言われちゃうし‥。」

「‥‥あ、あったあった。これ読みたかったんだよなぁ。一緒に探してくれてありがとな。んじゃ。」


「ねえ、安藤!」

「‥‥お前あんまり無理すんなよ。俺‥何もできねぇけど話とかなら聞いてやるからよ‥。」

ガチャッ

そういって安藤は
図書室から出ていった。


何よ‥。

あたしのことなんか
かまったって何も得しないのに。

いつも意地悪のくせに
こんな時だけ
優しくしないでよ‥‥。


安藤はいつも
ちょっかい出してきたり
ムカつくことばっかり
するけど‥

どこか優しくて‥。