「もしかして、バレンタインのお返しとか買いに来たの?」 何でかうれしそうな虹羽。 「ちげーよ!オレ、帰るから頑張れよ……」 そう、立ち去るはずだったのに、虹羽がオレの足を止めた。 「じゃあ、あれ、買ったんだー」 あれ? あれって何だよ……。 オレは帰るのを止めて虹羽の方を向く。 「そっかぁ」 虹羽はそう呟いて、段ボールから丁寧に商品を陳列していた。