とりあえず、ホワイトデーコーナーに来たものの、ありすぎてわけ分かんねーよ。 「あれ? 響くん?」 聞き慣れた声にオレは振り向く。 「げっ……」 すっげー嫌な奴に会った……。 一番、会いたくない奴。 「……お前、何してんの?」 「あーバイト。短期だし、ちょうどいいでしょ?」 大きな段ボールを開けながら初音の親友、虹羽が笑う。 つーか、何でこんなとこでバイト何だよ……。