オレが大きなため息を一つつくと、初音が顔を上げた。 「あっ、あのね……今日はダメなの……」 「えっ?」 「だから……今日は……あと4日くらいはダメなの」 顔を真っ赤にして初音が続ける。 「ひ、響とイヤとかじゃなくて、本当にできなくて……」 「分かったから」 オレはそっと初音を抱きしめた。