「響?何か考え事?」 「え?あー違うよ。そーだ、これ……」 「え……」 オレから紙袋を受け取って固まってる初音。 「ホワイトデーだから……」 「でも、これ、高かったんじゃ……」 「そんなこと、気にすんなって!」 確かに高かった。 始め、値段見て、違うのにしようと思ったんだけど、初音の欲しい物に負けて買ったんだ。 初音の喜ぶ顔が見たくて……。