寝起き、とは言っても、また深くは眠れなかったから、目はいつも通り冴えてる。
時間は…5時。よし。今日も繰り返しの一日が、始まる。
「おはよう」
三人に手を合わせて、リビングに行く。
……油断、してた。
ひゅっと喉に冷たい空気が流れた。
「…」
なんで此処で寝てるの?
長い足を、ソファーから出して、寝にくそうに寝てる。毛布なし。確かに暑いだろうけど、この部屋寒い。冷房効きすぎ。
「はあ…」
空気を肺に取り込んで自分を落ち着けて、部屋から毛布を持ってきて、彼にかけた。
冷房温度は15°。地球の敵。消して窓を開けた。生暖かい風が入ってきた。いつもより静かに、料理を始める。
