「はあ」
姫。初めて会った時から、ずっと呼ばれてきたけど、私じゃない誰かを、呼んでるみたい。
早くあがって寝よ。
お湯には浸からない。シャワーで、すべてを済ませる。
『ーーーは、本当に表情乏しいわね』
『まあ、仕方ないだろー』
『えー?だけど、このままじゃ、困るのは姫なのよ?』
『学校では、どうなんだよ?』
『…話さないから…』
『しっかりしろよ、パパ!』
『パパって言うな』
『おー、怖い怖い』
私の話、か…。
リビングには、入れないな。部屋に戻ろう…。
『俺は父親じゃない。知那の、父親には、ならないし…』
あー、聞こえてしまった…。聞きたくなかった。分かっているけど、胸が痛い。私はただのお荷物。縛り付けてる。
