居場所。

「ひーめーちゃーん」


「!はい?」


「どーした?ぼーっとして。ほら、家ついたよ。おりな?」



「あ、はい。すみません」




慌てて車からおりて、智美さんとマンションに入った。鍵をあけて、中に入る。



「あ、部屋禁止ー。リビングおいで」



リビングは、気が休まらない。大分慣れたけど…。此処にはあまり来ては、いけない気がする。

逆らうわけにもいかず、リビングに行った。



「姫ちゃんって、好きな人とか、彼氏とかいないの?」


「いないです」


「じゃあ、仲のいい男友達は?」


「…仲いいか、どうかは、わかりませんが、安心出来る人ならいます」


「誰々!?どんな子なの!?」




館川くんは、友達なのだろうか?だけど私は、側にいて安心する。方の力が抜けるというか、暖かくなる。