「ちーちゃん、救世主!あたし毎日7時間よ!鬼だよね!?マスター!」



抱きついてきた咲さん。背が高いうえに力も強い。そして豊かな胸が、私を呼吸困難に陥れる。

これは本当に辛い…。慣れる慣れないの問題じゃない。



「咲ー、はなしてやれー。あと俺は鬼じゃない。天使だ」



うわ、流石にひく。どん引きだ。


「おい、ちー。そんなに引くな」

「あーあー。マスターひかれてるー」

「ちー、俺はすごく」「咲さん。今度、話しませんか?」

「うん、もちろんっ」

「ありがとうございます。私ちょっと不安になりました。このまま、ここで働いていても、いいのか…」



まさか、マスターがこんな人だったなんて、……薄々気づいてはいたけど…。流石に天使は酷い。