「買おう」
結人はそのネックレスを持ってレジに向かった
「え…ちょっと!いらないから!」
「このネックレスになんの思い出があるのか分かんないけど…俺はお前に似合うと思う」
あたしに拒否権なんてなく結局買ってしまった
「いらないって言ったのに…」
「俺がプレゼントしたかっただけなんだからいいんだよ!」
結人はたまに強引なところがある
でも嫌じゃない
安心する
あたしも普通の生活してみたい
「ねぇ、結人?あたし、あのお店行きたい!」
「ぁ…あぁ、行こう」
一瞬ビックリしてたけどあたしの笑顔を見て喜んでくれた
昔みたいにわがままになってみよう
