「ごめんごめん、目冷やそうか」


「うん…」


結人はあたしのことを離して抱きかかえた


「え…ちょっと!結人離してよ!!」


「ほらほら落ちつけよ…早く目冷やして買い物行こうな」


あたしの手は結人の首に回した


結人の肌のぬくもりが伝わってくる


あたしはこのぬくもりをいつまで感じられるんだろう


「あ、そうだ!華夜の親に連絡しなくていいのか?」


ビクッ


あたしは動揺した


「あ~あたし…施設で育ったんだよね」


そんなわけないじゃない


だって生きてないんだから


あ、存在していないいんだよね