A gun and handcuffs~銃と手錠~



それって……


「あたしの存在を消したってことですか?」


「あぁ」


ハハっついに存在まで消されたのか


「でも、学校の人間はあたしと麻耶のことを知ってます」


「それも大丈夫だ、お前は戸籍上誰の家族でもないんだから平気だ」


家族じゃないどころかあたしは存在してないじゃない


「だが…警察には気をつけろ」


「そんなこといつもじゃないですか」


「笹倉が死ぬ前にお前の情報を流していた。警察は闇世界の生き残りがまだいると気付いたころだろう」


「はい…あの…脱獄させるにはまだ早いですか?」


「あぁ…お前の家族のことが収まり始めたら本格的に準備をはじめる」


もう少し…もう少しだけ待ててね


…あたしの仲間たち…


またあなた達も復讐を再会しないとね