「そんな…でも女の子なんだからッ」


「あたし…帰る場所ないんで…」


彼は驚いていた


そりゃあたりまえか…


「そっか…」


彼の反応には驚いた


だってあまりにも普通なんだもん


「すいません…いきなりこんな話してしまって…」


あたしは彼の隣を通り過ぎようとしたとき


「待って!」


「えっ!?」


彼はあたしの腕をつかんだ


暖かい腕…


とても強く優しかった


「あの…他に何か…?」