だって愛する銃を持っているのだから…


「そんなものであたしを殺す気?」


「フフッ…さすが頭いいのね
だってあなた殺人鬼なんでしょ?世間のために死んだほうがいいわ」


いよいよクライマックスかな?


「だったらあたしと勝負する?最後に家族水入らずで?」


「そうね…あなたさえいなきゃ幸せだったのに…」


母の眼は憎しみであふれていた


なんでだろう…まるであたしの存在を否定されているようで…


いつものことじゃない…なんで…なんで涙なんか…


「あたしもよ…あたしもあんたと麻耶さえいなかったら幸せだったかもしれないのに…」


「だったら死になさいよ!」バチンッ


……


この家に沈黙が流れた


だってパパが殴ったんだもん


「なにするのよ!あなただってそう思ってるでしょ!?」