受話器を渡すと電話の内容が気になり耳を澄まして話を聞いた
『あ、芦屋佳奈さんの旦那様ですか?こちら、○×病院の者ですけど…さきほど奥様が事故にあってこちらに運ばれました…かなり危険な状態なんです。すぐに来てください』
「あ、はい!!!」
パパは電話を切った後、あたしを抱きかかえて病院へ走った
あたしは子供ながらにもママは元気じゃないって何となくわかった
「芦屋さんですか!?…実は………」
え…??
嘘だよ…
さっきまで走っていたのに今はゆっくりと歩いている
「こちらです」
医者に案内された部屋は……霊安室
「パパぁ?ここどこ?ママは?」
「華夜…ママはそこにいるだろ?」
白い布に包まれたママがいた
でも、顔に色はなく、肌も冷たかった
