A gun and handcuffs~銃と手錠~



なんで母も来るかな…?


「話はあとでするからとりあえずシャワー浴びさせて」


あたしは母と麻耶の視線を感じながらシャワーを浴びた


どんなに寒い時でも浴槽には入らない


母も妹も父も入ってる


暖かい家族が入った場所に血が付いた体で入れない


…入ってはいけない


あたしは汚い人間


「フーさっぱり…ってパ…パ?」


「久々だなぁ…華夜、元気にしてたか?」


「うん…パパも元気だった?」


この人はあたしのパパ


この家で唯一血がつながっている


あたしはこの人が嫌いなはずなのに一緒にいると寂しさから解き放たれる


パパは誰を愛しているんだろうか…