「…ッ重い…ねぇあなたはそっちで幸せ?あたしは重くて苦しいよ…」


あたしは珍しく泣いた


倉庫から出ると空は暗く星が光っていた


いつもならすぐに走って逃げるのに今日は足が重い


ぁ…ヤバい…警察だ


あたしの横を通り過ぎたと思ったら1人の刑事さんが近寄ってきた


「大丈夫ですか?」


大丈夫…?なんでそんなこと聞くんだ…?


「はい…大丈夫です」


あたしは顔を上げなかった


もしかしたら返り血が付いてるかもしれないし…


「そうですか…最近、この辺は物騒ですから気を付けてくださいね?」


「ありがとうございます」


刑事さんはあたしにお辞儀してから笹倉の元へかけて行った


優しい人…こんなあたしに声かけてくれるなんて…久々かな?