俺は不安だった


もしもアイツがこの事件に関わっていたら疑わなきゃいけない


昨日みたいな顔を近くで見ることができなくなるんだ


たった数日しか一緒に居ないけど俺には必要な人


「あの、刑事さん」


理事長さんが俺に声をかけてきた


「はい」


「あの、芦屋さんの…華夜さんのことなんですが1度だけ見たことあるんです」


見たことある???


「どういうことですか?」


「今は分かりませんが私が見たときは赤い髪の毛でした。なんというか誰も近寄らせないオーラというもので包まれていて…」


たしか華夜も赤い髪…


嘘だろう?


「分かりました…調べてみます」


華夜じゃないことを信じたい…