びゅうびゅうと冷たい風が


制服のスカートを揺らす





4階建ての学校の屋上からは



冷たい灰色の



でん、と構えるビルが見えて






同じ灰色の空は


あたしと一緒で、泣いていた









手すりをぎゅって握り締めて



足をかけた時





携帯が鳴った










「…もし、もし?」