朝の空気みたいに優しくて




春の陽だまりみたいに暖かくて






いつも一緒だった太陽みたいな幼なじみ






まっすぐに前を見つめて




ピカピカの笑顔をあたしに向ける




夏の昼間の向日葵の花









おっきなおっきな向日葵の花でも



散る時は一瞬なんだよ、・・・って



神様はあたしに思い知らせた









……・・・代わりなんていらないから、早く彼の傍に逝かせてよ…なんて




抜け殻のあたしに届いたのは






光り輝く向日葵とは正反対の葵の花





冷たく淋しく静かに咲く



悲しい過去を持った青い花








…・・・今思えば、あれはきっと




哀れなあたしへの



神様からの贈り物







特別なたったひとつの贈り物だったって





思えるよ