「大丈夫です。 記憶がないなら、つくればいいんです。 これから、オレと一緒にたくさん 思い出をつくりましょう?」 微笑みながら私に問いかける佳那汰くん。 おさえていた涙があふれだす。 「うぅぅ……っく、ほんとう?」 「もちろん。 嘘ついてどうするんですか」