直美さんは、確かに頷いた。 やった…やった! 俺は小さくガッツポーズを作り、じゃあ、と手を上げた。 直美さんも小さく手を振ってくれた。 病院を出ると、空が朱く染まっていた。 じいちゃん、俺もじいちゃんみたいに格好良く生きるよ。 俺の周りの人達や、俺自身のこと、大事にするよ。