さっき言っていた通り、直美さんは病室にやって来た。
しかしじいちゃんは眠っている。
「あら、小森さんお休みなんですね。じゃあ、また来ます。」
そう言って病室を出て行こうとする直美さん。
俺はその華奢な背中に、あの…と声をかけた。
「はい?」
直美さんは俺を振り返り、首を傾げてみせる。
どうしよう、俺はほとんど無意識に声をかけていた。
訳分かんねぇな、俺。
とにかく何か喋らなきゃ。
「直美さんは、なんで、ナースになったんですか?」
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