「そうだったかもな。てか、だから何?」 「何でなりたかったか、覚えてるか?」 何で? 何でだったかな…… 俺はガキの頃の頭の中を甦らせる努力をした。 あ…… 「…宇宙から、地球を見たかったからだ。」 ガキの頃の俺にとってこの世界が地球の中にあると認識するのは困難で、いつか確かめてみたい、そう思っていたんだ。 俺が答えると、じいちゃんは満足そうに笑っていた。