俺の病院通いが日常となりつつある頃。

昼間の食事時に病院を訪れた俺。

すると病室の中からじいちゃんと若い女の話し声がした。


何やってんだ、あのジジィ。


気休め程度にノックして、その軽い扉を開く。


中にはヘラヘラと笑う気持ち悪いじいちゃんと、
細身で清潔感のある看護婦さんがいた。

あ、今は“看護士”っていうんだっけ?


「よう、周作!」


ご機嫌なじいちゃんが俺に声をかける。

俺は、おう、とだけ答えて病室に入った。