「やりたい事なんざ、やる事やってから探すもんだろ。馬鹿野郎。」 俺は黙った。その点に関しては言い訳できなかったから。 じいちゃんは、小さくため息をつき、側に置いてあった急須からお茶を飲んだ。 「ガキの頃は、滅多に怒らなかったのにな。」 少し皮肉を込めて俺は言う。するとじいちゃんはまた俺を見た。