「わかったから、大人しくしろよ。」


とりあえず落ち着かせようと、俺はじいちゃんをなだめた。

じいちゃんはフン、と鼻を鳴らしてじろりと俺を見た。


「偉そうに言いやがって。偉くなってから言え。」


俺はもうウンザリしてしまって、聞き流すことにした。

偉くって……いわゆる引きこもりの俺が偉くなるには莫大な時間を要するだろう。

しかも、なんの展望もない俺なのに。