「だいたい世間にニートなんて格好つけた名前があるから悪いんだ!単なる無職じゃねぇか!」


じいちゃんは肺が悪いと聞いたが、こんなに声を荒げて大丈夫か?


「お前は家の中でぐずぐずぐずぐず……だらしがねぇ!!勉強しねぇなら仕事しやがれ!!ゴホッゴホ……」

「じいちゃん…!」


俺は咳を始めたじいちゃんの背中をさすった。


「ハァ…だせぇ真似、すんじゃねぇよ。」


親父やお袋が諦めてから、説教なんて受けたことがなかった。

別に、どっかの青春ドラマみたいに、熱い説教で改心する訳じゃないけど。