大きな白い建物の正面の、広い駐車場に車を停める。 俺は少しの荷物を持ち上げて車から降りた。 スタスタと行ってしまう親父の後ろを、背中を丸めてノロノロとついてゆく。 エレベーターに乗って3階に上がる。 親父がナースセンターで軽い会話をするのを少し後ろで見ていた。 親父について行って辿り着いた部屋。 302号室。 今日から俺はここに通うことになる。