リビングには親父とお袋が居た。 俺はゆっくりとリビングに足を進め、お袋の右側の隅に座った。ソファに3人並ぶのはさすがに変だし。 お袋が親父に何やら話を促そうとしている。 親父は一つ咳ばらいをし、俺の方を見た。 「じいちゃんな、どうも調子が悪いらしいんだ。」 そりゃ入院するぐらいだから健康ではないだろうな。 「それでだ。かなり悪いもんだから、誰かが付き添って身の回りの世話なんかもしないといけない。」