結果は見事僕の勝ち。

自分も相手も、プレイングミスもほとんどなく、いい勝負だった。

「バランス型のデッキなんですね。」

相手がそう言った。

「はい、パワーで押しきるタイプのデッキとか、防御面に長けたデッキとか、どっちかっていうデッキが使いにくいんで、僕のプレイング的にはバランス型が一番かな、と」

へぇー、と相手が場に展開していた自分のカードを片付け始めたのを見て、隣に座っていたあの女性が、「私とも勝負しませんか?」と笑いかけてくれた。

「あ、はい、是非!」

正面から顔を見ると、とてもきれいな顔立ちをしていた。
長い綺麗な黒髪、化粧もしてるのかどうかわからないくらいナチュラルなのに、整った顔立ちで、そうまるで、僕が好んで見る美少女アニメに出てきそうな、そんな女の子だった。