「あれ?また群がってる。」
「ほんとだ、すごい人気!」
ーキャー!!
「サインくださあーい!」
「握手してくださーい!」
「写真撮ってくださーい!」
キャー!!!ー・・・
「・・・うちらもああやって、追っかけてたよね。」
「ほんと、よーやるよね!」
「アハハハハ!」
「・・・・・・。」
「だけどここから、・・・。」
「この、『ルミネtheよしもと』から、すべてが始まったんだよね・・・。」
「そうだね・・・。ちょうど、一年前の今頃ね・・・。」
ーようこそ!komachiへ・・・
「りえちゃんと、ミズキちゃんね!」
「じゃあ、りえちゃんち泊まろう!」
「りえちゃん、ベッドで寝なよ。」
「・・・じゃあ、一緒に寝よっか。」
「オサワリしたきゃ違うとこ行け!!」
「俺・・・、りえちゃんが触られるの嫌だ。」
「りえちゃんのこと、好きかも知れない!・・・」
「大事にしてやるからな・・・。」
「りえ・・・。」
「好きだよ・・・、りえ・・・。」
ー・・・・・
「ねえ!ミズキ!」
「ん?何?」
「あたしたち、これで良かったよね!」
「この劇場に来て、あの二人に出逢って、・・・恋をして。」
「・・・そだね!」
「色んな世界が見れた!・・・痛みも喜びも、・・・普通じゃ味わえないような!」
「ルミネが、導いてくれた・・・!」
ーキャー!!!・・・
「キミ、いつも見に来てくれてるよね?」
「はい!!」
「よかったら今度お茶しない?」
「ええ~!!!いいんですかあ?!」
「たまにはね~、秘密でね!」
「内緒だよ!」
「はい!」
キャー!!・・・・ー
「・・・おいおい、また一人、増えてくよ。あたしたちみたいのが。」
「フフフ・・・、ねえ!」
アハハハハ!!!ー
過ぎ行く季節を、
それぞれの道を、歩いて・・・
痛みを分けあった、
あの頃を、胸に抱いて・・・。
歩んで行こう・・・。
「そういえばさ、。」
「ん?」
「サックン、サイン変わったね!」
「ああ、そだね。」
「りえの部屋に飾ってある、あのサイン、初期のやつだよね。」
「そうだよ。」
「プレミアものだから!あたしがもらったものは、すべて!」
「そだね!」
アハハハハー・・・・・
ーすべてが、プレミアものだよ、サックン・・・
ありがとう・・・ー
ーENDー