白の森

返ってこないと分かっていても尋ねずにはいられなかった。

ティアともう一度、話したい。

ティアの笑顔が見たかった。

レイディアントはアッシュの胸に優しく頭を擦り寄せた。

気遣う気持ちはアッシュに届いて、アッシュもレイディアントの首を優しく撫でてやった。

「アッシュ」

ティアがアッシュを呼んだ。

振り向いてティアと顔を合わせるが、目だけは合わせてはくれなかった。

「食事の時間」

「そうか、ありがとう」

「レイディアントを納屋に連れて行くわ。レイディアントいらっしゃい」

レイディアントは少し迷う様なそぶりを見せた。

アッシュの傍にもいたいというように。