白の森

「こんなに苦しいなら、名前なんて知らなければ良かった。ステラのままで良かった」

「そんなこと言わないでくれ。ティア、オレはお前の名前を呼びたいんだ」

ティアの腕が所在なげにさ迷っているのが寂しかったが、ティアが自分の腕の中にいてくれるだけでアッシュは良いと思った。

「暗くなったわ。中に入って、今日は寒くなる」

ティアはアッシュの身体を押してアッシュから離れた。

「手伝うよ」

ティアは首を振ってアッシュを拒否した。

「一人で出来る」


そう言って、レイディアン達を伴って、納屋の方に行ってしまった。