そこは書斎のようなつくりで、大きな机があり、壁には添う様に本棚が並べられていてたくさんの本が納められていた。

机にも本にもたくさんの埃が被っていて、ステラはここに入っていないことを知った。

ラップの明かりを頼りに本の背表紙を見ると薬草や医療に関する本が並んでいた。それだけではなく、アッシュでは読めないような異国の本。さまざまなジャンルの本が天井まで届く本棚の中に並べられてある。

これらはステラを育てた祖母のコレクションだろうか。

何か、ステラに関する書き物はないかと机の上を調べた。

一番上の机の中から日記のようなものを見つけた。

綺麗な字が並ぶ日記は、ステラを拾った日から始まっていた。