白の森

「クシャラダは二、三日で花が落ちて直ぐに枯れるから余り気付かないの。この時期は動物たちも出来るだけ歩き回らないの」

女はスタンの頬を叩くと彼の目を覚まさせた。

「起きて。あなたの身体に毒草の毒が巡ってるの。傷口にまだ刺があるから痛みはいつまでも続くし、熱が治まらない。だから今からそれ、取るから」

スタンが納得するかしないで女は部屋を出て行った。