白の森

「アッシュ、帰って良いよ。明日、ディアスに送らせる」

「ティア?」

ティアが最初何を言ってるか分からなかった。

「だから、私を好きって言ってぇ」

ボロボロとティアの目から涙が落ちてくる。

堪らずにティアを抱きしめた。

「好きだ。ティア、愛してる」

一度言ってしまえば言葉は簡単に溢れてきた。

何度も愛していると囁いた。

健気な小さな魔女をアッシュは愛してしまっていた。

ずっと一人で森と動物たちを守っていた小さな背中。

沢山のものを作りだす小さな手。

真理を見通す目。

全てをアッシュは愛した。

ベッドにもつれる様に倒れ込み、顔を寄せ合うと自然に唇が重なった。