それは中学校に入って2年生になったばかりの時…
私(吉野由愛)は4月に彼氏と別れたばかりだった。

だけどあの日の少しの間で恋をすることになるとは思ってもいなかった。

そう。あれは5月11日のことだった…。
私達2年のクラスは広島平和学習で研修に行った。
そして班ごとに行動するということになっていた。
その時の班に一緒にいたのが由愛の彼氏となる原田裕二だった。

その日から由愛と裕二の恋が始まっていた…。

「よっしゃ!次行こうぜーっ!!」
「ちょっと待ってよユウターっ!!はやい~」
ユウタとは、裕二の友達である山田勇太である。
「まぁ、落ち着けって」
「なんだよ裕二うるせぇな!!」
まぁ、こんな感じでいつものように話しながら歩いていた。
「ねぇユウターあやとはどんな感じ~?」
「んー?結構いい感じかな!!あいつ可愛いしな!」
「うっわー、リア充~!!」
ユウタには由愛の友達でもあるあやという彼女がいた。
「ねぇー裕二リア充がいるよ~」
「うっわ~」
「「リア充爆発ぅ~」」
「うるせぇ~!!」
「あははは~」
この時由愛と裕二は仲がいいくらいの友達だった。
「いいなぁ~ユウタは~…ってああっ~!!裕二!裕二ー!カラオケある~行きたいなぁ~~!!」
「すげー!いっぱいあるなー!」
「…2人でいっとけ!!」
「いいなぁ~それ~行きたいなぁ~♫」
「だなぁ~」
はたから見ると恋人同士に見えたのかもしれない。
この時はまだ普通の友達。だった…