「ティアラ様がこの世を去らなければならないのなら、私も自害します。」
きっぱりと言い切るアルクにティアラは驚きに目を見開いた。
「アルク様…お気は確か…?」
「確かですとも。」
にこやかに笑う端正な顔に怯まないようにティアラはキュッと口を引き結んだ。
「アルク様…それはいけませんわ!
社交界でも、あなた様は人気が高いし…、あなたをお慕いしている姫はきっとたくさんいらっしゃいます!
アルク様のお父様とお母様も悲しみます…。どうか…お考え直しくださいな。」
ティアラの必死の説得だったけれど、アルクは小さく首を振っただけだった。
