−−−−− −−−− −−− −− − 「…すまなかった。」 マクサスが気をきかせて退出するやいなや、リューンはティアラの横たわるベッド近くで頭垂れた。 彼の黒髪がサラリと流れ落ちるのに目を奪われ静止していたティアラは、ハッと我に帰り、慌てて自らも上体を起こした。 「リューン様、顔を上げてください。」 「…しかし、…辛かったろう?」 少し顔を上げたリューンの青い瞳と目が合い、ティアラの心臓は小さくトクリと鳴る。