途切れた意識から、再び目を開いた。

ふわふわ揺れて、まるで夢の中みたいだ。

雲だか霧だかがモヤモヤしていて、私の身体があるのかどうかさえわからない。

まぁ、無くていいのだけど。

フヨフヨと漂いながらも、どこかへ流されていく。

それにしても、なんて気持ちがいいんだろう。

私は目を閉じて、流れに身を任せた。

すると、



「おい、起きろ。」



鈴のようなリンとした声。

だけど、言葉はツンツンしている。

ゆっくりと目を開いた。