私は、寝ている生徒に近づく。
そっと顔を見てみると、目鼻立ちの整ったかっ こいい男の子が寝ていた。
一言で言うと美少年。
道を歩いていると必ず誰もが振り返るような…。
明るめの茶髪、透明感のある肌。
今まで見たことのないかっこいい男の子だ。
「……誰っ?なんでここで寝てるの?」
私はおろおろしながら呟く。
「私の特等席ー…」
知らない人が寝ていることへの戸惑い半分、自分の場所を取られたことやすぐに寝 られないことに対しての苛立ち半分。
どうしていいかわからず、思わず寝ている男子生徒をベチ ッと叩いてしまった。
「って」
「っ!!」
反応があった。
