完璧に視界が見えるようになると悠は息を飲んだ。


なんと体に乗っているのは


目付きが悪い、スーツを着た男。
右目にはまぶたから頬まで傷があり右の方の前髪はピンで止めて後ろにまとめている。なんとも柄が悪い

そして、体が透けている。
男の体越しに窓から月を見れるのだ


じっと見られているのに気づくと男は眉間にシワを寄せた


「何見てんだ、絞め殺すぞこのガキ」


「――!!」