店員さんはすっごく張り切って説明してくれた。

「これが、人気のファッションブランドとコラボして出した商品でして・・・
これは正直、顔が小さくないと似合いません。色が白い方にお勧めですし、その点、お客様にぴったりです」

「じゃ、これで」

「え?私の意見は?」

「吉本さんが選んだら、そのありえないフレームなんでしょ。意見言う資格なし。

じゃ、レンズはこのままですぐ作り変えてください」


フレームの入れ替えだけだから、20分かからずにできあがった。

「すっごいいいよ。もう、完璧別人」


スカートも履き替えてるし、お姉さんのアドバイスで、ブラウスはボタンひとつはずして、リボンをゆるく結んでる。

「今どきの女子高生完成。

読者モデルとかもできちゃうんじゃない?」

「どうも、です。

それより、おなかすいた。マックでも寄ってく?」

「いいね、俺も腹へった」


二人で近くのマックに寄った。

気持ちいい夜だったから、道に面した外のテーブルで食べた。

坂下君の彼氏ののろけ話なんか聞きながら。